欲しいモノを見つけたとき、一般的な子どもは「おねだり」をする。ひたすら泣き喚いたり、その場から動かなくなったり。親からすると面倒でしかないのだが、ある意味、子どもらしい場面だと言えるだろう。ただ、僕の場合は、少しその方向性が違った。誰もが夢中になっていた国民的なゲームを買ってもらうとき、僕は「なぜ、それを買う必要があるのか」「買ってもらうことで、どのようなメリットが生まれるのか」をプレゼンした。熱い想いをロジカルに伝え、目的を達成する。その流儀は、大人になった今も変わることはなかった。
そんな僕が、人生における最大の目的を見つけたのは、就職活動中のこと。「カッコイイ社会人になりたい」という想いが、冨吉社長と出会うことで、明確なビジョンになったのだ。誰かのために、価値を創り出し、それが自らの成功と誇りにつながる仕事に共感した。この人のようになりたい。この人を越えたい。この人のもとでNo.1の組織をつくっていきたい。心の底から、そう思えた。
こんな高揚した気分は、商社やコンサルティングファームの面談でも得られなかった。知名度がない? まだ発展途上? それがどうした。だからこそ、面白いんじゃないか。
資産形成・運用、相続税対策をはじめとした資産防衛、企業の資金運用……。資産コンサルティング事業部のミッションは、多様なニーズを持つお客様に向き合い、高品質な収益物件を提案することだ。
お客様のもとを足しげく訪れること。タイムリーな提案をし続けること。お客様にとって、なぜ、この提案が必要なのかをロジカルに、熱く説くこと……。未来を託された者として、その仕事に一切の妥協は許されない。確かな価値を提供するために何が必要なのか。徹底的に考え抜いた先には、いつだってお客様の笑顔がある。決済が完了し、お客様をお見送りする。その瞬間の感動は、言葉では言い表せないほど特別なものだった。
これまでのキャリアを通じて得られたのは、確かな自信と揺るがぬ誇り。ただ、ここで満足はしていない。まだまだ、できることがある。もっと提案のクオリティーを突き詰めたい。そう思っている。収益物件の魅力を伝えるドキュメント一つとっても、改善の余地はいくらでもあるのだ。だからこそ、僕は、個を中心として動く営業組織をチーム主体の組織に変えていきたいと思っている。一人でできることなんて、知れたものだ。多様なアイデアとパワーを結集させれば、お客様に提供できる価値も必然的に高まっていくはずなんだ。
一人ひとりが、明確なビジョンを持っている。それも、ファミリーコーポレーションの大きな魅力だ。事業用不動産で圧倒的なNo.1を目指す——。誰もが、そのために必要な「組織のあるべき姿」を描き、その実現に向けたアクションを起こしている。仕事の合間や終業後には、自然と仲間が集まり、「営業体制をもっとこうすべきだ」「こうすればよりよい価値が実現できる」といった熱い議論が交わされる。そんな未来を語り合う時間も、僕にとっては、かけがえのないものとなっている。さらに驚いてしまうのが、経営者である冨吉さんも、そうした若手の意見を受け止めてくれることだ。こちらから「提案したいことがあるので、食事に行きませんか?」と誘うと、いつだって喜んで応じてくれる。本当かどうかわからないが、「デートの約束よりも、社員が大事」なのだとか。入社時に抱いたあこがれは、さらに強く、眩しいものになっている。
ファミリーコーポレーションの歴史は浅い。大企業のように成熟した組織やルールもない。与えられるのを待っていても、何も得るものはない。だが、そこがいい。だからこそ、僕はこの場所を選んだんだ。一人ひとりが組織を牽引し、未来を切り拓いていける。これほどチャンスに満ちた会社はそうそうないはずだ。
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